観測装置
観測に使われる機器は、可視・近赤外分光撮像装置(VISI)と 極端紫外線撮像装置(EUVI)の2セットのカメラと、そのデータ を処理するミッションデータ処理装置(MDP)の3つです。
VISI
VISIは国際宇宙ステーションから下を見下ろすように下部に取り付けられ(図4)、酸素原子(O)と水酸基分子(OH)、酸素分子(O2)の3つの原子・分子が出す大気光の光を撮像します。前方と後方の二つの視野を持つ事で、ステレオ撮像による立体的な撮像が可能です。
EUVI
EUVIは国際宇宙ステーションから地球の縁とその上の空間を見るように後方に向けて取り付けられ(図4)、ヘリウム原子イオン( H e( + ))と酸素原子イオン( O( + ))が太陽からの紫外線を反射して出す光を撮像します 。ヘリウム原子イオンは 、高度20,000kmまで広がっていて、地球大気の最も遠い所に存在します。